4_打ち合わせメモから報告書作成&Notion連携ワークフロー
このドキュメントは、Dify でワークフローを作成するための演習手順書です。
1. 説明
打ち合わせメモを入力するだけで、上司用Word報告書の作成とNotionへのToDo登録を同時実行するワークフローです。 「報告書の構造化」と「タスクの抽出」のステップを自動化することで、事務作業を効率化し、営業現場や社内会議で戦力となるアウトプットを作成します。
Tips:モデルによる設定の違い
GPTモデルとGeminiモデルでは設定内容に違いがあります。 特にワークフローやチャットフローのLLMノードでは、GPTモデルはSYSTEMプロンプトのみ必須ですが、GeminiモデルではUSERプロンプトが必須です。この演習手順ではGeminiモデルをデフォルトにしているため、USERプロンプトを設定する手順となっています。
2. 使用するノード
- LLMノード(LLM_上司報告): メモを構造化し、報告書用テンプレートに流し込む。
- LLMノード(LLM_ToDo): メモから実行すべきタスクを抽出し、ToDoリストを作成する。
- Markdown Exporter(Markdown to DOCX): 生成された報告書をWord形式(.docx)に変換。
- Notion(ページを作成): 生成されたToDoをNotionへ登録。
3. Dify設定手順
手順①:事前準備
演習環境では事前に用意・登録済みなのでこの作業は不要です。
- テンプレートの準備: 報告書スタイルを適用するための
report_template.docxを用意します。 - 外部連携設定: NotionのAPIキー設定および、出力先のデータベースIDを確認しておきます。
手順②:ワークフローアプリの作成
- 上部メニューから「スタジオ」を選択。
- 「最初から作成」→「ワークフロー」を選択。
- アプリ名:ワークフロー:一括定型文書生成ワークフロー
- 説明:打ち合わせメモを入力するだけで、上司用Word報告書の作成とNotionへのToDo登録を同時実行する自動化フローです。
- 「作成する」をクリック。
手順③:ワークフローの設定
開始ノードとして「ユーザー入力」を選択してワークフローの構築を開始します。 ワークフローのキャンバス上には、ユーザー入力ノードだけが配置されている状況です。 以下の作業を行い、ノードを順に配置・設定していきます。
1. ユーザー入力ノード
- ワークフローの編集画面でユーザー入力ノードを選択します。 以下の操作は、画面の右に出る設定画面で行います。
- 「入力フィールド」の「+」をクリックして、入力フィールドを設定します。
- タイプ:段落 / 変数名:
meeting_memo/ ラベル名:ミーティングメモ / 最大長:8000 / 必須をチェック - タイプ:テキスト / 変数名:
output_filename/ ラベル名:出力_報告ファイル名 / 最大長:48 / 必須をチェック - タイプ:テキスト / 変数名:
notion_title/ ラベル名:Notion登録名 / 最大長:48 / 必須をチェック
- タイプ:段落 / 変数名:
2. LLM_上司報告ノード
- ユーザー入力ノードの右にある「+」をクリックして、表示される一覧から「LLM」を選んでノードを追加します。
- ノード名を「LLM_上司報告」に変更します。
- モデル:
gemini-3.0-flash-preview -
システムプロンプト(SYSTEM):
# 役割 入力された打ち合わせメモをテンプレートに流し込み、出力してください。 # 基本原則 - メモにある事実のみを使用し、捏造は厳禁です。 - 不足情報は「(情報なし)」と記載してください。 # テンプレート # 【報告】{{案件名}} 打ち合わせ結果 ## 1. 概要 - 日時:{{日時}} / 出席者:{{出席者}} ## 2. 決定事項 - {{合意に至った事実を記載}} ## 3. 継続検討・判断依頼事項 - {{上司の判断が必要な課題}} ## 4. 次回へのアクション - [ ] {{期限}}まで:{{担当者}}が{{内容}}を完了させる -
ユーザープロンプト(USER):
+メッセージ追加をクリックし、以下を入力します。{{meeting_memo}}
↑{{変数}}の設定部分は手入力の必要があります
上記の{{meeting_memo}}の部分は、ユーザー入力ノードで作成した変数を指定するものです。 コピーペーストするだけでは認識されないので、手入力で「{」または「/」を入力して表示される変数候補の中から選んでください。
3. LLM_ToDoノード
- ユーザー入力ノードから再度「+」で分岐させ、別の「LLM」ノードを追加します。
- ノード名を「LLM_ToDo」に変更します。
- モデル:
gemini-3.0-flash-preview -
システムプロンプト(SYSTEM):
# 役割 打ち合わせメモから、自分(ユーザー)が実行すべきタスクを抽出し、ToDoリストを作成してください。 # テンプレート # 今後のアクションアイテム - [ ] {{期限}}まで:{{内容}} -
ユーザープロンプト(USER):
+メッセージ追加をクリックし、以下を入力します。{{meeting_memo}}
4. ツールノード(Word変換・Notion連携)
-
LLM_上司報告の右に「Markdown to DOCX」ツールを追加します。
- Markdown text:
{{LLM_上司報告.text}}を指定。 - Output Filename:
{{output_filename}}を指定。
- Markdown text:
-
LLM_ToDoの右に「Notion ページを作成」ツールを追加します。
- Page Title:
{{notion_title}}を指定。 - Page Content:
{{LLM_ToDo.text}}を指定。
- Page Title:
5. 終了ノード
- 作成した各ツールの右にある「+」をクリックして「出力」を選んでノードを追加します。
- 出力変数の右の「+」をクリックして、以下の出力変数を設定します。
- todo_content:
LLM_ToDo text - notion_url:
notion_url(開始ノード変数) - files:
Markdown to DOCX files
- todo_content:
手順④:保存する
画面右上の「公開する」→「更新を公開」をクリックします。変更が保存されます。
Warning
Dify では、上記の保存作業を行うと、保存とともに公開設定がされ、
環境によっては Dify にログインしていないユーザーでもアプリにアクセス可能 になります。
限定したい場合は、左上のアプリ名をクリックし、Web App とバックエンドサービス APIをオフにしてください。
※ 公開可否や利用範囲については、事前に管理者へ確認してください。
4. 動作確認
画面右上のテスト実行をクリックし、作成したワークフローのプレビュー画面を開き、以下の3つの商談メモを入力して、意図した通りの分析・提案が行われるか確認してください。
ケース1:営業・商談(顧客が存在する例)
入力
【2026/01/22 A社打ち合わせメモ】
・次世代ストレージ「NEO-Drive」の導入について。
・佐藤様(A社)より「過去のデータが本当に復元できるのか」という点に強い懸念あり。
・この懸念が払拭されない限り、2月末の予算承認は通せないとのこと。
・次回、先方の情報システム部長も同席する会議を2月上旬に設定。
・宿題:復元手順のデモ動画の用意(2/1まで)。
・田中(弊社)より、初期費用の調整余地があるか社内で見積を再確認する。
ケース2:戦略会議(マーケティング・社内会議の例)
入力
【2026/01/22 戦略会議メモ】
・消費者の「検索疲れ」によりAI推薦ショッピングが拡大中。
・実店舗を「体験型ショールーム」へ再編する方針で一致。
・競合のドローン配送開始に対し、弊社は「配送ルートの最適化」で対抗。
・来月の役員会までに、店舗再定義の具体案をマーケティング部でまとめる。
・出席者:山田部長、鈴木、高橋、自分。
ケース3:総務・人事(働き方改革・社内会議の例)
入力
【2026/01/22 働き方改革委員会メモ】
・週2日の「コア・デー」設定を全部署で合意。
・水曜午前を「集中時間(連絡禁止)」にする。
・20時以降のチャット禁止には営業部から反対意見あり、来週再協議。
・環境整備手当として一律5,000円を次月給与より支給。
・担当:総務部 佐々木さん。